妊娠・出産時の健康保険
妊娠・出産時の健康保険
アメリカでは、妊娠から出産、その後の産後ケアまで含めると、経腟分娩で平均$14,000程度、帝王切開で平均$26,000の費用がかかると言われています(2023年時点、引用:How Much Does It Cost To Have A Baby? 2023 Averages – Forbes Advisor)。もちろん、妊婦や赤ちゃんの状態によっては、より費用がかかる場合もあります。アメリカにおいて妊娠・出産の可能性がある場合には、かならず健康保険に加入するようにしましょう。
自分が加入している健康保険の内容によって、妊娠・出産費用をどの程度カバーしてくれるかは変わってきます。妊娠・出産の可能性がある、または計画している方は、自分の保険会社に問い合わせ、確認しておくといいでしょう。
また、保険内容によって選択できるお医者さんも変わってきます。アメリカの保険は大きく分けるとHMO(Health Maintenance Organization)、PPO(Preferred Provider Organization)、EPO(Exclusive Provider Organization)の三種類に分けられます。
①HMO(Health Maintenance Organization)
かかりつけ医を決め、原則かかりつけ医及びその紹介で医療を受ける保険。妊娠・出産の場合、かかりつけ医に産婦人科医を紹介してもらう。
②PPO(Preferred Provider Organization)の場合
保険会社のネットワークに登録してある医師の中から、自由に医師を選ぶことができる保険。ネットワークに入っていない医師にかかる場合、自己負担分が高くなる。自分がかかりたいと思っている産婦人科医が、自分の入っている保険のネットワークに入っているかを確認する必要がある。
③EPO(Exclusive Provider Organization)
保険会社のネットワークに登録してある医師の中から、自由に医師を選ぶことができるが、ネットワークに入っていない医師にかかる場合は保険が適用されない。この保険の場合も、自分がかかりたいと思っている産婦人科医が、自分の入っている保険のネットワークに入っているかを確認する必要がある。
短期滞在の方の場合には、アメリカの健康保険ではなく海外旅行保険に加入の方もいらっしゃいますが、一般的な海外旅行保険は、妊娠・出産をカバーしていませんので注意しましょう。