JB Lineについて
JB Lineは、ニューイングランド地方の日本人及び日系人を中心とした人々の生活上の問題解決を援助するために2010年10月26日に設立された非営利団体です。
そして、2012年5月7日にマサチューセッツ州の法人として登記されました。JB Line, Inc.は米国歳入庁(IRS)より税控除を受けることができる501(c)3の非営利団体として認められています。
JB Lineはいかなる団体からも独立した組織で、政治や宗教、ビジネスとの関係はありません。連邦・州・地域の法律を遵守し、すべての業務がどこから見てもわかりやすいように透明な運営を行っています。会計書類は公的な情報としてIRSから公表されています。
ミッションステートメント
日本人・日系人を中心としたニューイングランド地方の人々が生活上の問題に対処できるように、お手伝い致します。そのために、相談対応、直接支援、情報提供、社会資源との連携を行います。
このミッション(使命)を実現するため、JBLineは次のことを行っています:
日英対応のサポートラインサービスの提供。JB Line のサポートラインは無料で日本語と英語で相談を受け付けています。
平等な対応の保障。相談者が人種、性別(ジェンダー・アイデンティティ含む)、身体的・精神的障害、出身地、言語、セクシャルオリエンテーション、年齢、宗教、社会経済的地位、政治的信条、移民ステータスあるいは婚姻状況などで差別されたり区別されることは一切ありません。
匿名性の保障と秘密保持。相談者の個人情報と相談内容は固く守られます。ただし自傷や他害の恐れがあると判断された場合は、JB Line は法律に基づいて関係機関に報告する義務があります。(下記*参照)
相談者自身の解決能力に対する信頼と主体性の推進。JB Line は相談者が自分のために決断する能力と権利があると信じています。相談者の自己決定を高めるサポートを提供します。
正確で最新の情報の提供。JB Lineは可能な限り現時点でもっとも正確な情報を調べ、相談者の必要に応じた適切なリソースへ紹介します。
適正なJB Lineボランティアの育成。心理学、サポートラインのボランティアは、定期的な勉強会を実施し、スキルの向上に努めています。またボランティアの対応能力を超える相談内容については、スーパーバイザー(広い経験を持ち指導的な立場にあるもの)が指導的介入を行っています。必要に応じ外部の指導者を招き、勉強会も行っています。
利益相反するケースの適切な対応。稀に利益が相反する両者から同じ案件のご相談が来る場合があります。このような場合は利益相反を回避しつつ、それぞれのご相談者に適切な団体などの紹介を通じ、同様のサポートが提供されるように努めています。必要な場合は利益相反委員会にて、適切な対応方策を決議、決定したうえで対応いたします。
活動リポート
JB LineのBoard of Directors
マーサ・ハデラー
クレイン・レイク・キャピタル
ハデラー氏は、コンサルティングおよび個人投資会社であるクレイン・レイク・キャピタル社のオーナーです。CLOおよびローン投資管理会社であるCyptreeTree Investment Managementの共同設立者であり、10年間パートナーでした。それ以前は、Citicorpのグローバルローン販売担当マネージングディレクター、Drexel Burnham Lambertの東京事務所長を務めました。ブラウン大学(学士)、コロンビア大学(MBA)卒業。英日バイリンガル。
井上 恵
ジョージ・メイソン大学 助教授
井上博士は、ジョージ・メイソン大学ソーシャルワーク学部の助教授です。健康と老化の研究に焦点を当てており、特に医療現場におけるアドバンス ケア プランニングと患者の自律性に関心があります。井上博士は、ソーシャルワーカーおよび正看護師としての豊富な臨床経験を活かし、これらの研究分野を理解しています。井上博士は、ボストンカレッジ(社会事業大学院)で博士号を、ワシントン大学セントルイス校(ブラウン社会事業大学院)でMSWを、川崎医療福祉大学(医療社会福祉学科)でBSWを、そして、九州大学(医療技術学部看護学科)でADNを取得しています。
ジョーンズ・由美
ウォーターズ・コーポレーション サイエンティスト
ジョーンズ氏は信州大学で農学修士号を取得したプロフェッショナルであり、地域社会への貢献にも熱心に取り組んでいる。現在、JB Lineの理事を務める彼女は、多様な経歴を持ち、資金調達や技術イニシアチブを通じた組織支援に情熱を注いでいる。
社会奉仕活動への献身的な姿勢から、ジョーンズ氏は30年以上にわたり、動物保護施設、食料配給所、青少年サービスなど、さまざまな組織で積極的にボランティア活動を行っている。
ゴードン・美枝
資金調達担当
ゴードン氏は2008年から、自閉症スペクトラムの子どもたちが通うボストン東校で資金調達担当として働いていました。米国でビジネスを展開する日本企業との関係構築に注力し、彼らの資金援助や他の寄付によって、学校は図書館やオールシーズンプールを建設し、教室やその他の施設を改修することができました。
ゴードン氏は、ニューヨーク州立大学バッファロー校で社会学の学士号を、シモンズ大学ソーシャルワーク学部で修士号を取得しました。マサチューセッツ総合病院、東京の聖路加国際病院、ノースカロライナ州のデューク・メディカル・センターの小児精神科入院病棟で働いてきました。1990年、ビジネスへの大きなキャリア転換を図り、デューク・ビジネススクールでMBAを取得。この学位が新たなキャリアの軌道を作り、日本とボストンのハイテク産業で15年近く働きました。
ソーシャルワークとビジネスの経験とスキルを融合させたいと常々考えていたゴードン氏は2022年3月、JB Lineの役員に就任しました。
クリスティン・ピルカヴェージ
MIT ジャパンプログラム
渡邊 哲子 MSW, LICSW
JB Line, Inc. 設立者・代表
渡邊氏は関西学院大学で臨床心理学の学士号を取得後、ネスレ株式会社の社長室・財務管理部門で働き、渡米。南カリフォルニア大学でソーシャルワーク学部の修士号を取得しました。ロサンゼルスのリトル東京サービスセンター・UCLAサンタモニカ病院での経験後、フィラデルフィアのプレスビテリアン・チルドレンズ・ビレッジ(現The Village)で働き、2008年にボストンへ。2010年にJB Line, Inc.を設立しました。志を同じにする多くの方・ボランティアに支えられ、この非営利団体を通し一人も多くの方が、それぞれの困難に向かって前向きに一歩を踏み出せるよう、組織の運営と支援活動に取り組んでいます。それぞれの人がもつ素晴らしさを引き出し、共に伴走するという役割に強いパッションを持っています。またJB Lineの外ではセラピストとして、日本人以外のクライアントを対象とした臨床を行っています。
財務
佐藤 恵梨子 CPA
財務
佐藤氏は南カリフォルニア大学で会計学の学士号を取得し、2006 年から 2010 年までビッグ 4 会計事務所の 1 つに勤務し、2010 年から 2014 年までロサンゼルス地域の現地会計事務所に勤務しました。2015 年にボストンに移転し、現在は ボストンに本拠を置く科学会社の財務報告アナリスト。 佐藤氏は、2016 年から JB Line の財務・会計を務めています。
書記
辰田 みどり
書記
辰田氏は 2012 年に JB Line チームに加わりました。九州大学で薬学の学士号を取得し、日本で薬剤師の免許を取得しました。 1995年に渡米する前は、薬局や病院で薬局長として勤務。 2 人の子供を育てながら、彼女はボストン日本語学校の PTA 執行部と運営委員会のメンバーを務めました。JB Lineの事務を一手に引き受けています。