運転免許証・Mass ID
運転免許証・Mass ID
目次
0.はじめに
1.運転免許の種類
2.取得方法
3.更新方法
4.国際運転免許や日本の運転免許で車を運転することはできるか
5.Mass ID
0.はじめに
マサチューセッツ州の居住者が合法的に州内で運転するには、マサチューセッツ州の運転免許証が必要です。また、たばこや酒類を買うときなどの写真付きIDとしても使用されます。
1.運転免許の種類
マサチューセッツ州のDriver’s Licenseには、大きくわけて二つの種類があります。
Real ID:有効なID・運転免許証であるだけでなく、連邦政府のIDとしても有効です。2025年5月7日以降、アメリカ国内線に乗る際、連邦の建物に入る際の有効なIDとなります。
Standard Driver’s License:有効なID・運転免許証ですが、連邦政府のIDとしては無効です。そのため、2025年5月7日以降、アメリカ国内線に乗る際、連邦の建物に入る際の有効なIDとはなりません。
また、上記区別の他に、運転可能な車の種類によりClass別に運転免許がわかれていますが、一般的に取得されるのはPassenger (Class D) Driver's Licenseです。
2.取得方法
①Learner’s Permitの申請
まずはオンラインでLearner’s Permit Exam(日本でいう仮免許試験)の申請を行います。その後、RMVセンターを予約し、オンライン申請した申請書と必要な身分証明書を提出します。RMVセンターの予約はなかなか取れないことも多いので、早めに予約することをお勧めします。
詳しくは→Apply for a passenger (Class D) learner's permit | Mass.gov
※オンラインで対応することができない方については、RMVに直接行く方法もありますが、2023年1月現在、全てのRMVは予約制となっているため、事前の予約が必要です。
必要な身分証明書については、以下a~cの書類が必要となります。
アメリカにおける滞在資格を証明するもの:米パスポート/日本のパスポートとグリーンカード/日本のパスポートとビザ(ビザ関連書類含む)等
Social Security Number
→SSNがない場合:SSがとれないというSocial Security Officeからのレター(SSN Denial Notice)と、パスポート・ visa及びI-94が必要です。SSN Denial Noticeについては、Social Security Officeに直接行き、発行を依頼するようにしましょう。
マサチューセッツ州での居住を証明する文書(Real IDであれば2種類必要、Standardであれば1種類必要):賃貸契約書、公共料金の支払い、公的機関からの郵送物、銀行書類等。
必要な身分証明書について、他の書類が提出可能な場合もあるため、詳しくはこちらをご確認ください→Massachusetts Identification (ID) Requirements
必要書類のチェックリスト→Identification Documents Checklist
②オンライン試験を受け、Learner’s Permitを取得する
現在、Learner’s Permit Examは自宅からオンラインで受けられるようになっており、試験自体は日本語で受けることもできます。試験時間は25分、25問中18問以上正答で合格となり、合否はその場で判明します(2023年2月現在)。
交通規則が書かれたDriver’s ManualはRMVで購入、またはこちらからダウンロード(無料)もできます。
以下のような無料オンラインテスト等もありますので、事前に受けておくと良いでしょう。→FREE MA Permit Test Practice | Massachusetts | 2023
③Road Testの受験
オンラインでRoad Testの予約をし、予約当日受験します。なかなか予約が取れないことも多いので、早めに予約をすることをお勧めします。
Road Testは、指定のRMVもしくは民間のDriver’s Schoolで受けることもできます。
詳しくは→Road Test Information | Mass.gov
④運転免許証の取得
Road Testに合格すると、後日運転免許証が郵送で自宅に送られてきます。
3.更新方法
運転免許証の更新は、有効期限が残り1年以内となった場合にオンラインで申請できます。もっとも、ビザで滞在している場合は、ビザの残りの期間が12か月以上ないと免許の更新ができません。ビザの残りの期間が12か月以上ない場合は、ビザを更新してから運転免許証を更新する必要があります。
RMVが必要と判断した場合(高齢者など)は、オンライン申請後、身分証明書等の提出のため直接RMVセンターに行く必要がありますが、予約がなかなか取れない場合も多いです。そのため、運転免許証の更新が可能となったら、なるべく早めに更新手続きを行うことをお勧めします。
4.国際運転免許や日本の運転免許で車を運転することはできるか
マサチューセッツ州の非居住者の場合、国際運転免許証(IDP, an International Driving Permit)や、日本の運転免許証の写真付翻訳(Notarizeされたもの)で運転できますが、これは法律上非居住者に限られており、居住者は必ずマサチューセッツ州の運転免許証を取得する必要があります。(General Law - Part I, Title XIV, Chapter 90, Section 10)
※なお、国際運転免許証や日本の運転免許証の写真付翻訳で運転する場合も、日本の運転免許証の携帯が必要。それぞれ、どのような要件で有効になるかは、こちらをご確認ください。→Massachusetts Driver's Manual
さらに、現場の警察官の判断次第では、国際運転免許証や日本の運転免許証の翻訳が認められず、無免許運転で違反とされる場合があります。その場合、自分が正しくても警察署ではもはやその判断を取消しすることができず、交通裁判所にアピールをする必要があるため、手間と時間がかかります。
上記事情があるため、日本から来たばかりで、国際運転免許証等でしばらく運転しようという方も、早めにマサチューセッツ州の運転免許証を取得されることをお勧めします。
5.Mass ID
運転免許証と同じRMVが発行するマサチューセッツ州のIDです。たばこや酒類の購入の際など写真付きIDを求められることがあります。マサチューセッツ州の運転免許証をもたない場合、このMass IDを取っておくと便利です。下記条件に該当する場合、Mass IDを取得することができます。
①14歳以上
②マサチューセッツ州や、他州の運転免許証を持っていない
③マサチューセッツ州在住
取得方法は、以下の通りです。
①オンラインでMass IDの申請を行います。Mass IDも運転免許証と同様に、Real IDとStandardがあります。
※オンラインで対応することができない方については、RMVに直接行く方法もありますが、2023年1月現在、全てのRMVは予約制となっているため、事前の予約が必要です。
②RMVセンターを予約し、オンライン申請した申請書と必要な身分証明書を提出します。必要な身分証明書は、運転免許証申請と同じなので、「2.取得方法」を参照ください。RMVセンターの予約はなかなか取れないことも多いので、早めに予約することをお勧めします。
③数週間以内に、登録住所にMass IDが送られてきます。
Mass IDについての詳しい情報はこちら→Apply for a Massachusetts Identification Card (Mass ID)
Mass ID入手後に、マサチューセッツ州の運転免許証を取得すると、運転免許証1枚に統合されます。