マサチューセッツ州での医療保険の個人購入について
マサチューセッツ州での医療保険の購入について
マサチューセッツ州では50人以上のフルタイムの正社員のいる組織は、正社員に医療保険を提供しなければなりません。
米国で収入を受け取らずに研究などの仕事をする場合は、組織は健康保険を提供できないため注意が必要です。雇う側の上司も知らずに、保険は出ると言われ渡米したら保険が出なかったケースが多いです。 収入が米国で出ない場合は、医療保険はないと考えて準備する必要があります。留学生は教育機関の健康保険に加入することができますが、同行家族は入れない場合も多いので事前に確認ください。
収入は米国では0であっても、F-1やJ-1のビザで福祉の健康保険(マスヘルス)を受けることは認められていません。居住者と認められておらず自分の責任で生活が立てられるという前提でビザが出ています。以下のような注意が各大学や団体から出ています:As a J-1 visa holder, you are responsible for supporting yourself financially without using government subsidized programs such as Mass Health or other government subsidized health insurance programs.
Masshealthなどの公的低所得者用健康保険を申し込んだ場合、将来のビザや永住権の発給に影響(Public Charge)が出る可能性がありますのでお気をつけください。
日本の健康保険組合や共済組合、または全国健康保険協会によって運営されている医療保険に加入していると(http://www.boston.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/r_health_coverage.html)、必要な医療保険に加入していると認められます。
Affordable Care Actの保険に入っていないことによるペナルティ(罰金)は2018年分の連邦税からは撤廃されましたが、州では今もペナルティがありますのでお気をつけください。米国の医療費はたいへん高額なので、医療保険には必ず入ることをお勧めします。また医療保険の利点としてネットワーク内の医療機関に割引価格があり、高額な正価で払うことを防いでくれます。
日本の海外渡航保険に加入して渡米することもできます。ただし、慢性の病気、既往症、予防医療(注射も含む)、妊娠はカバーしません。新しい疾病に関してはカバーしますが、最初の診断から何日以内に手術をすることなどいろいろな規定がありますので、約款をしっかり読むことをお勧めします。
また米国に入国後、職場や学校の保険に入れない場合は、Health Connectorという窓口を通して、民間の健康保険を購入することも可能です。ただし入国あるいはMA州に入って60日以内となっていますので早めに手配を始めてください。
また誰でもが加入でき、変更もできるOpen Enrollmentの期間(毎年11月1日から翌年2月23日)もあります。緊急の場合(州内に引っ越ししてきた場合・仕事からの健康保険がなくなった場合・子どもが出生した場合(妊娠時は含まれない))はOpen Enrollmentに関わらず購入できます。
Health Connectorを通しての健康保険の購入について
Health ConnectorのWalk-in Centerがボストン(とWorchester、またOpen Enrollment期間中は4か所程度)にあります。
https://betterhealthconnector.com/help-center/health-connector-walk-in-centers オンラインでも申し込めます。
Massachusetts Health Connector
(マサチューセッツ・ヘルスコネクター)
Address: 133 Portland St, Boston, MA 02114
Phone: (877) 623-6765
Hours:
Saturday Closed
Sunday Closed
Monday-Friday 8AM–6PM
入り口でブザーを鳴らすと中から開錠してくれます。
中に入りカウンターにいる受付の人に番号札をもらいます。
オープンエンロールメントの期間は朝8時に行くと待つ人が少なく良いですが、それ以外の時は待ち時間も30分程度です。
毎月23日までに加入すると翌月の1日からカバーされます。
担当者に会う前にどのレベルの保険会社(Blue Cross Blue ShieldあるいはHarvard Pilgrimといった高額だがカバーの良い会社を選ぶのか、Alwaysというパートナーズの中堅保険にするのか、TuftsやBMCなどの少し安めを選ぶのか)、またそれぞれの会社の中でのレベル(プラチナー金―銀―ブロンズ)を大体決めておきます。
(Blue Cross Blue Shield)
https://www.bluecrossma.org/myblue/learn-and-save/plans-and-benefits/health-connector-plans
(Harvard Pilgrim) https://www.harvardpilgrim.org/myoptions/massachusetts-health-connector/
(Tufts) https://tuftshealthplan.com/visitor/plans-benefits/2023-premier-plan-information
(MassGeneral Brigham) https://massgeneralbrighamhealthplan.org/
大事なことは、プレミアム(月々の保険料)、Coinsurance(自己負担額)、Deductible(免責額)、Co-payment(一回の外来につき支払う額)、Out-of pocket Maximum(年間最大支払い額)のバランスです。既往症があり頻繁に病院へいく可能性がある場合は、免責やCo-payment、自己負担額が低い方が良いと思われます。一方、年齢的に大きな病気で入院が考えられる場合のもしかのための保険はImpatient(入院)の支払いの良いものを選ぶなど、自分にとっての優先順位を考えます。
また自分がすでにかかっている医師がいたり、かかりたい医師がいる場合、特定の薬剤を希望する場合は、その医師や薬がカバーされるネットワークの健康保険を選ぶ必要があります。
パスポート、ビザ、住所を示す書類、電話番号、あればソーシャルセキュリティ番号、収入を示す書類などが必要になります。
日本とシステムが大きく違いますので、ご質問などはいつでもhelp@jbline.orgを通してご連絡ください。