幼稚園・保育園
幼稚園・保育園(Preshool/Daycare)
アメリカ合衆国の教育では公立学校と私立学校が存在し、マサチューセッツ州では6〜16歳までは義務教育となり、一般的にはK-12(KindergartenからHighschool)レベルまで学校に通います。学校に通う前の小さな子供たちの多くは、プリスクール(Preschool) あるいはデイケア(Daycare)に通います。大きな違いはプリスクールは保育時間が短く、プログラムの内容に重点をおいているのに対し、デイケアは保育時間が一年を通して長く、世話をするということに重点があるところです。またいづれも選択せずに自宅で親子で過ごす家庭や、ベビーシッターを依頼する場合もありますので、各家庭のニーズに合わせてプログラムを選択してください。
プリスクール(Private Preschool)
日本の幼稚園にイメージが一番近いのがプリスクールです。園ごとに内容は異なりますが、本の読み聞かせ、歌、クラフト、ダンス、外遊びなどのプログラムを用意しているところが多いです。入園条件として、子供の年齢が2歳9ヶ月になっていることが一般的です(園によって条件が異なりますので、ご確認ください)。保育時間は半日、あるいは3時ぐらいまでのところがほとんどです。
スケジュールは、そのプリスクールがある市や町の学校の年間カレンダーどおりに進められますので、夏休み、冬休み、春休みなど長期の休暇があります。また、新年度(9月)からの入園を希望する場合、出願期間は入園する年の1月から3月頃になります。
園によっては年齢別にクラス分けされており、4〜5歳クラスをPre-K(Pre-Kindergarten)と呼ぶ場合もあります。通い始めるまでにオムツが取れていることを条件にしているところもありますので、事前に確認が必要です。
公立幼稚園(Puclic preschool)
お住まいの市や町が提供する公立の幼稚園があります。呼び方は、Preschool、Pre-K、 Junior-Kなど様々ですが、基本的なプログラムは上記のPrivate Preschoolと一緒です。地域によって違いはありますが、授業料は、無料〜通常よりも安く設定されているのが一般的です。年間スケジュールは公立の学校と同じで、夏休み等の長期休暇があります。
新年度(9月)からの入園を希望する場合、出願期間は入園する年の1月から3月頃になります。出願の際は、居住証明を求められる場合があります。募集人数は多くありません。
また、Special Needs Programsを提供していることが多いので、特別支援を必要とする場合は、市や町の学校区の査定が必要です。ホームページから公立幼稚園の情報をご確認ください
デイケア(Daycare)
一方、デイケアは日本の託児所や保育園のようなところで、夏休みなどの長期休暇はなく、祝日を除きほぼ年中開いており、時間も夕方まで預かってくれます。長時間の保育を基本としている為、授業料はプリスクールよりも高くなります。乳幼児から申し込める場合が多く、小さいお子さんにはお昼寝もあります。大きなデイケアでは年齢別にクラスが分かれており、4〜5歳クラスをプリスクール/Pre-Kと呼ぶ場合があるので、上記のプリスクールとお間違えのないようにお気をつけください。朝食・昼食・スナックが用意されるところもあります。
◯どんな基準で選ぶのか
家庭によって様々な考えがありますが、一般的に以下のことを考慮します。
各家庭のニーズや子供の性格をもとにプリスクールにするか、デイケアにするか、また何が自分たちにとって大事かを考える(一日預ってもらう必要があるのか(デイケア)そうでないか(プリスクール)長い休暇があってよいのか(プリスクール)など。
費用
プログラムの内容、ケアの内容(下記のチェックリスト参照)
子供の性格(子供の人数が少ないほうが良いのか多いほうがよいのか、どんな先生が合いそうか)
家からの距離
オムツの状況
アレルギーがある場合はその対応
見学会(オープンハウス)に参加して、園の雰囲気を確認
年度途中からの入園を希望する場合、空きがないと言われてしまうかもしれません。この場合、ウェイティングリストに載せてもらい、あきらめず何度も連絡を取ることをおすすめします。(空きの出たときにうまく電話すると入れることがあります。)
◯プログラムの内容、ケアの内容チェックリスト(Boston Area DayCare Informationより抜粋・翻訳)
プログラム
元気に遊ばせる時間と静かに遊ばせる時間と両方あるか
子供は小さなグループで遊んだり、また個人で遊んだりの両方があるか
毎日の決まったスケジュールや目的をもったプログラムが用意されているか
子供たちは楽しそうに遊んでいるか
年齢にあったおもちゃや教材が用意されているか
園のポリシー、運営方針
自分の家の育児の考え方にあっているか
年齢ごとに適切にグループが分けられているか
親がいつ訪問してもよいようになっているか
送り届けの時間、お迎えの時間などきちんとルールがあるか
先生やスタッフ
プログラムのディレクターは幼児教育の高等教育を受けているか
スタッフや先生は幼児教育の教育をしっかり受けた人か
スタッフや先生はあなたや子供が必要なことに関心をもってくれるか
先生は子供に指示するだけでなく、きちんと関わってくれるか
先生は子供の成長についてどのようにあなたと話し合ってくれるか
先生がすぐにやめてしまうなどの評判はないか
衛生と安全性
州から認可を受けた安全なセンターか
トイレは清潔で簡単に子供が行けるようになっているか
食事やスナックを出す場所はきれいに保たれているか
緊急に備えてのプロトコールが用意されているか
保護者が書面で許可した人のみに子供を引き渡すことが徹底されているか
子供はひと時も欠かさず誰かにちゃんと見られているか
先生は救命救急の研修をうけているか
◯プリスクール、デイケアを探す
・マサチューセッツ州のEarly Education and Care(早期教育および保育)のサイト。住所を入力すると、州の認可を受けた保育機関の一覧が出てきます。
・比較的日本の方の多い市の情報(ボストンエリア)
Arlington
Child Care Centers and Preschools in Arlington MA
Early Education Preschool Program
Brookline
Brookline Early Education Program
Cambridge Office of Early Childhood
Preschool Resources - Lexington
Childcare & Parenting Resources | City of Newton, MA
2023年4月現在