Assisted Living Facility (ALF)

(アシステッド リビング ファシリティ)

Assisted Living Facility (ALF) は日常生活動作に介助が必要な高齢者に住まい、食事、介助ケア、その他必要なサービスを月額の費用で提供している。個人の居室(ベッドルーム、バスルーム、キッチン等)がありプライバシーも守られ、24時間のセキュリティ/サポートサービスがある。

ただし、ALFは「高度介護施設」「介護リハビリ施設」と違い、医療看護ケアは提供せず、重篤あるいは継続する医療問題には対応していない。医療看護ケアが必要な時は、状況によりHome Health Care(ホームヘルスケア/HHC:訪問看護)サービスを利用することで対応できる時もある。

しかし、継続的な医療看護ケアが必要になったり、高度な介助が必要になったり、施設の対応限度を超えた場合は、Skilled Nursing Facilityへの転居を求められる。

 

看護師が24時間医療看護体制にあるSNFと違い、ほとんどのALFでは、看護師は日中のみの勤務で医療看護は行わない。投薬は看護師によって行われるALFもあるが、訓練されたスタッフにより薬の介助が行われるALFもある。(医療看護行為は非常に限られている。)

 

施設によって費用、特徴、サービス内容等に異なる点が多くあり、個人や家族にとって最適な施設を探す必要がある。


利用できるサービス例:

 ●  ダイニングルームでの食事のサービス

 ●  掃除洗濯を含むハウスキーピングサービス

 ●  居室のメンテナンス/修理

 ●  社交イベントやお出かけイベント

 ●  送迎サービス

 ●  美容室

 ●  24時間セキュリティ


費用:

 ●  マサチューセッツ州のALFの月額は$1,999~$9,550と大きな開きがある。

 ●  費用の違いは地域、施設の規模、デザイン、設備、部屋のサイズ、相部屋か等で異なる。

 ●  介助レベルが高い場合、月額に更なる介助費が追加されることがあるなど、施設によって費用の設定方法が異なる。

 ●  費用の支払いにMassHealthは使えない。殆どの場合、自費で支払う。Long Term Care保険が費用の一部を支払うかどうかに  ついては保険会社、そして施設に要相談。

    ※資産が尽きた時の対処方法を事前に問い合わせる事を推奨。

 ●  州の管轄部署であるMassachusetts Executive Office of Elder Affairsには、Assisted Livingの入居者が支払う月額費用を抑制する機能はないため、費用の値上がりを考慮して資産に見合う施設選びが必要。

 

ALFの探し方:

MA州のサイトにある ”Assisted Living” のページを参照

https://www.mass.gov/topics/assisted-living

 

施設選びの参考:

 ●  施設を見学してみる

 ●  施設を見学した際に、その施設の居住者や家族から体験談を聞くためのコーディネートを施設にしてもらう

 ●  当該施設の評価を知りたい場合は、MA州のOmbudsman program(オンブズマン制度:監察制度)を参照

     https://www.mass.gov/service-details/ombudsman-programs

コラム

Assisted Living, Memory Unit, Skilled Nursing Facilityには契約をした専門医が定期的に訪れることが多いです。一般的なのが足専門医(Podiatrist )、眼科医、歯医者です。

足の専門医は糖尿のむくみや足全般のケアに合わせ、足の爪も切ります。眼科医も

歯科医も複雑な治療はしませんが定期検診を行います。訪問医がいるかを施設で確認し、契約について尋ねてみましょう。

施設での洗濯衣類の取り扱い

高齢者施設には、居住者の衣類やリネンを洗濯するランドリーサービスがあるが、衣類の紛失がたびたび報告されている。このため個々の衣類(靴下片方ずつでも)の記名は必須であり、家族が持ち込んだ衣類はマーカーで記名する。白や明るい色生地だと名前がわかりやすい。また、施設のスタッフに依頼して洗濯用の記名ラベルをハウスキーピング担当者につけてもらうこともある。

紛失を避けるために、家族が衣類等を持ち帰って洗濯することも可能。スタッフにその旨を伝えるとクローゼットのドア等に"Family does laundry"と言うサインを施設側がつけてくれるので、間違ってランドリーに持って行かれることはない。