Independent Living Facility
(インディペンデント リビング ファシリティ )
Independent Living Community、またはRetirement Communityとも呼ばれる。CCRCや55+なども含まれる。日常生活における介助が不要で、自立した生活ができる高齢者向けの施設。医療看護サービスは提供されないが、介助や見守り等が必要になった時は、外部の介護サービスを自費で雇うことが可能な施設も多い。
生活上の便利なサービスを受けることにより家事から開放され、同年代の入居者達と趣味やアクティビティなどを通して社交を楽しむことが可能になる。年齢を限定している施設が多い。
介護度のレベルによって退去を余儀なくされる状況も出てくるため、入居時に確認が必要。
利用できるサービス例:
● ダイニングルームでの食事のサービス
● 掃除洗濯を含むハウスキーピングサービス
● 居室のメンテナンス/修理
● 社交イベントやお出かけイベント
● 送迎サービス
● 銀行
● 美容室
● 日用品が購入できる売店や薬局
● コンシェルジェサービス
● 24時間セキュリティ
※一定の月額費用に含まれる内容は各施設で異なるので要確認
趣味の活動ができる共有空間例:
● 上映施設
● 図書室
● 散策路、ガーデン、くつろぎの中庭
● プールやスパ
● 運動施設、ジム
● 美術/工作スタジオ
● 健康相談クリニック(医療看護は含まれない)
● 私的イベントのための空間
※設備は各施設で異なるので要確認
Independent Living Facilityの利点:
● 各居室は、広いドアの間口、低い敷居、手すり、安全に配慮された照明など、転倒防止のために工夫された設計になっている。
● 24時間の緊急対応できるスタッフがいる。個々に緊急通報できる携帯機器を用意している施設や、居室や共有空間から緊急通報できるシステムがある施設もある。
● ダイニングルームでは高齢者の栄養を考慮した食事をとれる一方、各居室にはキッチンも備えられているので自炊も可能。
● 生活に必要な経費をまとめて支払いをする事で、毎月の請求書や支払い作業が減る。
● 送迎サービスを利用することで、買い物や医療機関へ外出できる。ただし、距離や地域を限定することが多い。
● 高齢者に合った身体活動、知的活動、宗教活動、精神的サポートが考慮されている。体操クラス、ブッククラブ、教会への交通手段の提供、劇場へのアウティング等、様々な社交イベントが企画されている。
費用:施設により支払い方法や費用が異なる:
①購入する場合:
入居時に居室(ユニット)の購入金額を支払い、その後は月額のサービス費を支払う。購入は、買い取る場合と一時金になる場合がある。買い取った場合、亡くなったあとに遺産相続として戻ってくる契約もある。
②レンタルの場合
入居時に入居金を支払い、その後は居室費とサービス費を合わせた一定月額を支払う。レンタルの場合は、そのユニットが売れるまで毎月の居室費を払う義務がある施設もある。
注意点:介護のレベルが変わっても月々の居室費が変わらない契約など、施設によっても違い、また今後様々な契約が出てくる可能性もあるため、各施設の説明をしっかり聞くことが重要。
注記:
※マサチューセッツでは、Independent Living Centerという機関があるが、これは障がい者が自立生活を可能にするための公的支援目的のシステムで、Independent Living Facility (community)とは異なる。
※Independent Living Facilityの管轄は州により異なる。マサチューセッツ州では、Assisted Living Facilityが併設経営することが多いことから、Assisted Living Facilityのガイドラインで管轄される。