Continuing Care Retirement Communities (CCRC)

(コンティニューイング・ケア・リタイアメント・コミュニティーズ )

CCRCは、自立度や介護度に応じた異なるケアレベルの施設を同一敷地内に持つ複合施設。入居者の自立度あるいは介護度が変われば、同じ敷地内の異なるレベルの施設へ移動し、必要に応じた介助や医療看護、生活補助等のサービスを継続的に生涯受けられる。

 

複合施設間内でサービスやコミュニティの継続性が保証されるため、入居者やその家族には馴染んだ環境で安心感が得られる。

 

併設施設例

 ● Independent Living Facility(IL):自立生活が可能な人向き(タウンハウス、コテージ、アパート等の形態)

 ● Assisted Living Facility: 日常生活動作に介助が必要な人向き

 ● Memory Care Facility: 認知症のために自立不可能あるいは自宅介護が不可能な人向き。また認知症の人に優しい環境であることを選ぶ場合もある。

 ● Skilled Nursing Facility(SNF)医療看護や高度な介助、24時間見守りが必要な人向き

上記のリストの全て(あるいは一部を除いて)の施設が同じ複合施設間内にある。

 

介護やサービス:施設ごとに提供サービスや介護の内容が違うため、各施設ごとの説明を参照

 

CCRCはMA州のGeneral Law ch. 93 §76 に規定されている。類似した団体もあるが、CCRCは以下の規定を満たしている必要がある:

 ● 医療看護と介護が同じ複合施設間内で提供されていること

 ● 入居時に入居費の支払いが必要で、最低1年間の居住契約も必要


 ● CCRC全体を管轄している州の事務所はないが、それぞれの施設ごとに管轄部署がある(Assisted Living FacilityはExecutive Office of Elder Affairs、SNFはDepartment of Public Health)

 

CCRCの利点

 ● 一度の入居費や生涯続く月額費用(介護度が上がるほど各施設の月額費用は増える)が必要であるが、安全で守られたコミュニティの中で生涯を過ごすことができる

 ●  社交やリクリエーション、文化などを通して、コミュニティの中の多くの人と触れ合う機会がある

 ● 自立度/介護度の違う夫婦の片方が、違うレベルの施設への転居の必要性が出た時に、同じ複合施設間内で生活を送ることができる

 ● 自立生活を送るIndependent Living Facilityの入居者や、介護を受けているAssisted Living FacilityやMemory Care Facilityの入居者が、病気や怪我で入院した後に、機能回復のために同じ複合施設間内のSkilled Nursing Facilityで短期滞在のリハビリを受けることもでき、回復後にまた自分の居室に戻れる可能性がある

 

費用:施設により支払い方法や費用が異なる:

 

①購入する場合:

入居時に居室(ユニット)の購入金額を支払い、その後は月額のサービス費を支払う。購入は、買い取る場合と一時金になる場合がある。買い取った場合、亡くなったあとに遺産相続として戻ってくる契約もある。

 

②レンタルの場合

入居時に入居金を支払い、その後は居室費とサービス費を合わせた一定月額を支払う。レンタルの場合は、そのユニットが売れるまで毎月の居室費を払う義務がある施設もある。

 

注意点1:介護のレベルが変わっても月々の居室費が変わらない契約など、施設によっても違い、また今後様々な契約が出てくる可能性もあるため、各施設の説明をしっかり聞くことが重要。


注意点2:CCRCは応募者全員が入居できるとは限らない。書類審査があり、特に財政状況を厳しくみるため、入居拒否されることもある。

 

 

探し方

MA州のサイトでガイドラインを参照

https://www.mass.gov/doc/continuing-care-retirement-communities-consumer-guide-0/download

 

以下のリストから検索し、希望に該当する施設があれば、見学してみる。その施設の入居者に感想を聞いてみるのも良い。

https://www.mass.gov/service-details/continuing-care-retirement-communities

 

※CCRC内のIndependent Living(IL)の入居者へは、自立生活を前提としたサービスを提供している。介護ケアを提供しているAssisted Livingからの入居や、自立生活ができていないと判断されたり、歩行器や杖を使用したりしている場合、ILへの入居を断られるケースもある(施設に直接確認のこと)。CCRCへの入居を検討している場合は、自立生活が維持できている間に準備をすることが望ましい。

 

尚、上記リストは新設情報が不足していたり全てを網羅していない可能性もあり、上記のリスト以外に独自で検索してみるのもお勧め。JBLineに問い合わせも可